この度、ご縁があり、「 中小企業診断士実務補習 」の受け入れを行いました。
国家資格である中小企業診断士の資格取得のためには、1次試験及び2次試験への合格に加えて、実務に従事するか、15日間の実務補習を受講する必要があります。
そして、この実務補習というのは、合格者によるグループで実際の企業や団体を対象とした経営診断を実施し、報告書を提出するプロセスを実地で行うというものです。
今回、実際に受け入れを行ってみて体験した流れは、
①事前の資料提出(財務諸表等)
②3月5日(金)に半日間のヒアリング及び会社見学に対応
③その後、追加の質問シートへの回答及び追加資料提出
④3月15日(月)に2時間の報告会
というものでした。
事前のご説明では、「財務諸表の提出や詳細なヒアリングを伴うため、なかなか引き受けてくれる企業が…」とのお話で、お受けしてみると確かに詳しい資料や細かな質問への対応は大変で、そのお話を実感したのですが、、、
しかしながら、報告会の際にいただいた数十ページにわたる報告書を拝見し、「経営戦略」や「財務」「人事労務」など6つの分野にわたっての各メンバーの方からのご報告を伺ってみると、途中で感じた負担感など吹き飛ぶような内容で、関係者一同、実務補習の受け入れをお受けしてよかったという思いになりました。
みなさん中小企業診断士の卵とはいえ、受験に至るまでにかなり専門的な業務経験を積んでいらっしゃる方が多く、たとえ現役学生や若手の方であっても、診断内容はグループでの議論を重ねてまとめられているので、報告書は一定以上のクオリティのものが頂戴できます。
そしてそもそも、弊社ほどの規模の場合、こうした外部の方に経営数字や組織体制を評価いただける機会というのは、そうそうあるものではありません。
業務としてこの人数のチームにコンサルティングをお願いしたらどの程度かかるかを考えれば…、受け入れが損か得かの答えはもはや自明ですね。
実務補習受け入れの打診があった企業の方には、ぜひお受けすることをおすすめいたします。
メンバーのみなさま、このたびは貴重な機会をありがとうございました。
(参考)一般社団法人中小企業診断協会 中小企業診断士とは?