『いのきちさん』過去記事紹介(『いのきちさん』37号 2017年11月15日発行 掲載)
―2011年11月から2017年11月にかけて刊行された、井の頭恩賜公園100周年カウントダウン新聞『いのきちさん』。ご愛読くださっていた方々の声にお応えし、掲載当時の記事をご紹介していきます―
はな子といのきちさん
創刊号(2011年11月1日 発行)から連載を続けてきた「今月のはな子」。私は人事異動で途中からかかわってきました。
「いのきちさん」は公園開園100周年カウントダウンの期間限定の新聞と聞いており、だったら、この連載も、公園開園100年、井の頭自然文化園75年、はな子70歳というそれぞれの節目を迎えると同時に幕を閉じるのかなと想像していました。
残念ながら、はな子だけは2016年5月26日、69歳で、連載よりちょっと先に幕を閉じてしまい、公園開園100周年を祝うことはできませんでしたが、28号までのバックナンバーを読むと、穏やかな毎日を過ごしながらも、いろいろなことがあったなと思い返されます。
普通、動物園で飼育されている動物は、給餌量や体調や行動といった、動物管理上の記録が中心で、この「いのきちさん」の連載のような、人と動物をつなぐようなコラムを持つことはほとんどありません。そういった意味で、これらの記事は、はな子の晩年を記録する貴重な資料です。
最終号を迎えるにあたり、ぜひ、創刊号から読み返していただき、はな子のことを思い出していただければと思います。
大橋直哉 井の頭自然文化園 教育普及係
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。
(『いのきちさん』37号 2017年11月15日発行 掲載)