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アートマーケッツとヘブンアーティストな人々|その6「ともぞう本舗さん(手ぬぐい作家)」

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『いのきちさん』過去記事紹介(『いのきちさん』6号 2012年91日発行 掲載)
―2011年11月から2017年11月にかけて刊行された、井の頭恩賜公園100周年カウントダウン新聞『いのきちさん』。ご愛読くださっていた方々の声にお応えし、掲載当時の記事をご紹介していきます―

ともぞう本舗さん(手ぬぐい作家)

井の頭池に沿った北側の通りで、ひらひらと色鮮やかな手ぬぐいをはためかせながら、ともぞう本舗さんはほぼ毎週末に出店しています。手捺染(てなっせん)という技法で一枚一枚手染めした手ぬぐいです。

古典的な和柄から現代的なポップな柄まで、デザインも自身が手がけています。たくさんのスワンボートを描いた一品は、「井の頭公園でしか出していません。井の頭池のスワンボートと同じように、一つだけりりしい眉毛のスワンなんですよ」

一見よくある柄のようで、ひとひねりしてあるのがともぞう本舗さん流。三角形を組み合わせた古典柄の「鱗紋(うろこもん)」が、三角形の愛らしい幽霊でできていたり、桃柄に桃太郎が潜んでいたり。

「柄の説明を聞いて、クスって笑ってみてもらえるのがうれしい」。毎月新しい柄が登場し、同じ柄でも季節ごとに色違いが並びます。最近では10〜20代のお客さんも増えていて、手ぬぐい文化の浸透を感じているそうです。

 

取材:小田原 澪(おだわら みお) 編集者・ライター。フィールドは多摩。三鷹市在住

 

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。
(『いのきちさん』6号 2012年9月1日発行 掲載)

一種類ずつの柄にストーリーがあり、
解説を聞くのも楽しみのうち

桃柄と、カエルが手をつないだ幾何学模様


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