株式会社文伸 / ぶんしん出版

[コラム]吉祥寺の風物詩に変化が…

少し古い話になるが、今年のGWは一生に一度あるかないかの大型10連休だった。日本中いたるところで、大混雑、大行列の人、人、人の話題で溢れかえっていた。

私はこのGW期間中その恩恵に預かることなく、ほとんど毎日吉祥寺でイベント運営に携わっていた。その業務の合間に街を歩くと、吉祥寺の街の様子に何か以前とは違う変化を感じた。
私は2010年から2017年まで、吉祥寺の職場で働いていた経験があり、いまでも月1~2回は吉祥寺でショッピングなどを楽しんでいるので、街の変化を感じるには少し自信があった。

吉祥寺と言えば、「行列の店」が街の風物詩だ。その代表格は「小ざさ」「さとうのメンチカツ」「いせや」の店名がすぐ浮かぶ。その他ラーメン、パスタ、パンケーキ、スウィーツ、カフェ、レストランなど店名を挙げれば切りがない。ところが、いつもの風景(行列)と違う変化を感じたのだ。

それは「台湾茶タピオカ」だ。GW前より店が増えたような気もした。そしてどの店も大行列だった。その列を見れば若い女性ばかり並んでいるではないか。タピオカは若い女性に大人気なのだ、そしてタピオカの触感にもいろいろあり、甘さも違いがあるみたいだ。専門店ではなくても、タピオカをメニューに加えている店を含めたら凄い数になる。タピオカの専門家ではないので、詳しい説明は控えるが、とにかくタピオカ専門店だけでも吉祥寺周辺で20店舗近くあるようだ。

現在第3次タピオカブームと言われているようだが、空前のタピオカブームには間違いない。ブーム(行列)で来街者が増えるのは、街の活性化という観点ではプラスになるかも知れないが、ちょっと違和感を感じるのは私だけだろうか。タピオカブームが終わったらどうなるのか?もう吉祥寺に来なくなるのか?ブームだけに終わらないで、タピオカをきっかけに吉祥寺の街を回遊して、タピオカ以外の魅力を発見してもらえると嬉しいのだが、吉祥寺には少し路地に入れば、お気に入りの店や面白いスポットに出会えるそんな楽しい街だと思う。ブームに流されず、街にしっかり軸足を据えて回遊すると、街の良さがきっと見えて来る筈だ!!

そんなリピーターが増えれば、「住みたい街ではなく、訪れてみたい街ナンバーワン」と呼ばれるようになること間違いなしだ・・・・・・期待したい。GW期間中、行列を見ながらそう感じた。

 

Author: M